e-story's blog

様々な物語を通じて、成功への流れを学ぶ。

2049年のレーザービーム ①プロローグ

どうやら今年で最後らしい。

 

WBC=ワールド・ベースボール・クラッシックの話だ。

 

大会自体がなくなる訳ではない。

 

我が国、つまり日本が独立国家として大会に出るのが

今年2049年が最後になりそうだ、ということだ。

 

次の大会からはC国の選手として出る事ととなる。

 

大学にもC国人増えたなとカズキは改めて再確認する。

カズキが物心ついたころから徐々に日本は侵略されていった。

 

戦争や侵略などの物騒なことはなかった。

ただ静かに、でも着実に日本の国土が買われていったのだ。

合法的に。

 

でも彼ら、C国人は侵略の意識が当然あった。

武器を使わないだけだった。

 

平和な日本人たちはなんの危機感もなしに、国土を

売り渡していった。

始めは、北海道が買われた。特に水源地を抑えられた。

 

水を抑えられたのだ。

 

日本は昔から水が豊富なため、その重要性に気が付かなかった。

 

気づいたときには手遅れに。

いまでは、かなりの額の税金を水の購入にあてている。

 

そして、いつからか侵略が露骨になってきた。

幼かったカズキはよく分からなかったが

両親が苦虫を嚙み潰したようをしてTVを見ていたのを

覚えている。

 

小学校の授業にC国語の学習が必須になった。

もちろん世論の反発もあった。が、18億人もの人が使う言語を

覚えていても損はないという意見もあった。

結局、18億の市場の前に屈した形となって、C国語が取り入れられたのだ。

金をとったのだ。自国の言語を捨てて…

 

徐々にC国語を使う人が増えてきた。

C国語スクールは大繁盛だ。

C国語が出来ると就職に有利とか、うちの会社の公用語はC国語です、

そういってだんだんと日常化してくる・・

 

実際、カズキも悩んだ。

両親が大のC国嫌いのため、C国語を習うなんて言ったら

地獄を見る・・・

 

でも、将来の事を考えると・・

 

ちょうどその頃だった。

WBCに日本の参加が最後になるというニュースが流れたのは。

 

(どうゆうことなんだ?)

 

「ついに併合に!C国の一省として日本国、あらため

 日本省として、C国の仲間入りに!

 

 これで経済世界第一位の国になりました。

 私達の暮らしはもっと豊かになります!」

 

 これがTVでガンガン流れた。

 首相も声明をだした。

 

 「C国は我が国の自治を認めてくれています。」

 

 いつものやり口だ。

 ほとぼりが冷めたころ弾圧してくる。

 

 とにかく来年からはもう独立国家ではない、ということだった。

 

 そして今年が日本国として最後のWBCになる・・・